ハコイチの読書ログ

小説・エッセイ・実用書から、コミック・ライトノベルなど。“よみもの”全般についての備忘録。


伊藤潤二の猫日記 よん&むー

伊藤潤二の猫日記 よん&むー (ワイドKC 週刊少年マガジン)


タイトル:伊藤潤二の猫日記 よん&むー (ワイドKC 週刊少年マガジン)

著者:伊藤潤二

講談社


こんなに「全体が黒くておどろおどろしい実録猫漫画」なんぞ初めて読みましたよ、私。

というのもこれ、
ホラー漫画家・伊藤潤二さんが描いた、猫との生活日記なんですね。
そりゃ黒いわ。
作中に出てくる作者の奥様なんて白目剥いてるもんね。

これまたネットの試し読みから購入に至った本です。
本の紹介カットがすでに「普通の猫漫画と違った」んですね。
愛くるしいはずの猫のなんとおどろおどろしいことよ・・・!!

変り種好きな私はホラーカットに惹かれ試し読みを読む・・・

読む・・・

・・・読む・・・


「なんぞこれ! ここで寸止めなんて・・・

認めん・・・・

認めん・・・・

認めんぞ〜〜〜っ!!(本編でご確認ください)」


これは本編買うしかあるめぇよ。
と即書店に走りましたとさ。

Jさんのホラー漫画は(恐らく)読んだことがないですが、日常エッセイにホラー要素を取り込むと、ここまでギャグテイストになるのかという驚きの表現法でした。
登場人(猫)物の目の周りは押し並べて黒いわ、背景に黒いオーラが渦巻いているわ、見開いた眼球は血走っているわ、みんな一様に三白眼で結構な頻度で白目をむいているわ、妙に影を背負っているわ・・・

私的には大ヒット良作発見でうはうはしていたんだが・・・
なぜだろう。
家族や友人、薦める人薦める人「なんとも言えない表情(もしくは感想)」で帰ってくるのは。解せん。


作風においては好き嫌いが分かれるかもしれない猫エッセイ。
しかし中身は、猫を飼ったことがある人は大変共感を覚える作品であります。
可愛くもあり馬鹿であり、飼っているつもりが飼われているような。

ああ、もう、誰か。
似通った趣味の方はおられないものだろうか。

 

 

伊藤潤二の猫日記 よん&むー (ワイドKC 週刊少年マガジン)

伊藤潤二の猫日記 よん&むー (ワイドKC 週刊少年マガジン)

 

 

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ローファイ・アフタースクール〜五十嵐藍短編集〜

ローファイ・アフタースクール―五十嵐藍短編集 (BLADE COMICS)
タイトル:ローファイ・アフタースクール―五十嵐藍短編集 (BLADE COMICS)

著者:五十嵐藍

マッグガーデン

 



タイトルままですが、五十嵐藍 さんという作家さんが2009〜2012年に発表した短編の作品集。
こちらは私にとって、初めましての作家さんですね。

探していた他の作家さんの近くにあったので、手に取ってみたらややアングラ臭漂う個人的ヒット作でありました。
道満晴明 さん(こちらも短編集しか読んでいませんが)と似通った匂いのする作家さんだなという印象かな。
ただしもう少しソフトに受け入れられやすそうな。

全8話中、人間の嫌なところ、見たくないところ、見せたくないところといった人の「闇(病み)」の部分にフォーカスした話が大半を占めています。
この他の作品を知らないのですが、この作家さんはこういったテーマを好む方なのでしょうか。

2話目の、世界と共に消滅する少女の話「暗黒さん」と、
3話目の、終わる世界を見下ろす神様少女の話「神様ごっこ」。
が特に好きだったかな。


読んで愉快な心持ちになる話ではないが、買って良かった作品のひとつ。

 

 

ローファイ・アフタースクール―五十嵐藍短編集 (BLADE COMICS)

ローファイ・アフタースクール―五十嵐藍短編集 (BLADE COMICS)

 

 

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ままごとは、ほんのむし。

ままごとは、ほんのむし。 (SPコミックス)

タイトル:ままごとは、ほんのむし。 (SPコミックス)

著者:たからもも。

リイド社


本・猫・紅茶・雑貨・食べ物・・・
私の好きな要素がかーなーり、詰まった本だったので、試し読みなしで購入してみました。

友人宅から貰ってきた猫・ママゴトは、なんとも多趣味な猫でして。
ママゴトの趣味に付き合う、無趣味な飼い主・けいな との日常漫画である。

当初は、手の長さ! 骨格! パーーーースッ!!
とツッコミを入れたくなる絵柄でしたが、噛めば噛むほど味が出るスルメ系といいましょうか。じわじわ浸透してくる系絵柄。

作中には話ごとに、紅茶・鉄道・料理・切手・北欧・鍋・・・など、15のテーマがありますが、どのテーマからも「たからもも。 」さんの「好き」が溢れ伝わってきます。


この本を読んでくださった皆さんの日常に
ちょっとした心の癒しが訪れることを願っています。
疲れたときは、どうぞこの本を開いて、
ままごとに会いに来てあげてくださいね。 (本書あとがきより引用)


とあとがきにもあるように、ゴーイングマイウェイなママゴトと、彼(彼女?)に振り回されるけいなさんのほっこりゆる〜い日常に、こちらまでゆる〜くなります。
個人的に好きな個所は、「エアロビ編」と、「煙草編」の「ないッ!!」のコマ。
ママゴトさんの表情変化が可愛い可愛い。

ところで各話左上の「○○編」という見出し。「エアロビ編」だけ「編」が抜けているのは編集ミスでしょうか。
目次は「編」入りでしたがという姑的目線。



ままごとは、ほんのむし。 (SPコミックス)

ままごとは、ほんのむし。 (SPコミックス)

 

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食べるほど健康にやせる! スープレシピ

食べるほど健康にやせる! スープレシピ (食べてすこやかシリーズ)

タイトル:食べるほど健康にやせる! スープレシピ (食べてすこやかシリーズ)
著者:石澤清美
主婦の友社

ダイエットしたいわけではありません。美味いスープが飲みたくて。

内装も雰囲気も、とてつもなく私好みの知り合いのカフェ。
白飯・スープ・サラダ・メイン・焼き物・ドリンクのランチセット。
週替わりのランチにつくスープも毎度変わり、これがまた美味いんですよ。
そして安い。素晴らしい。

ずっと食べていたら、家でもちゃんとしたスープが飲みたくて。
飲みたくて、というよりも、食べたくて、ですね。

今まで自宅飯でスープといえば、コーンスープやポトフ、味噌汁くらい。
店で豆乳味噌汁を飲んでから、簡単なので豆乳をぶっ込んだ豆乳みそsoupばかり作っていた時期もありました。

いい加減飽きがきて、食べる系スープ本を探していた時に見つけたのがこの本。
食べるほど健康にやせる! スープレシピ 」。

 

 

 スープと言えば、アマノフーズ さんのスープや味噌汁は美味しいですよね。

 

 

もう一度言います。
健康とか痩せるとかダイエットとか、興味はありません。
美味いスープが食べたくて。
くどいな、しつこいな。

なので本の頭には健康・ダイエット食としての食べ方が書いてありますがスルー。
定番スープに+αの、お腹に溜まりそうなスープメニューがずらり。

肉・魚介・野菜・雑穀などの素材別スープ。
食物繊維をとる、胃腸をととのえる、ストレスにきく、むくみにきく、疲労回復にきく、朝・昼・夜にオススメのスープが紹介されています。

スープの種類も和洋中様々。
トマト・中華・クリーム・豆乳・味噌・参鶏湯(サムゲタン)・チリ・キムチ・カレー・マーボー・コンソメ・醤油とバリエーション豊富。

見やすいし価格も手ごろだし、なにより前ページフルカラーなのが嬉しい。
店のメニューのように、写真から食べたいと思うものを選びやすいです。
きちんと数えていないので総数は不明ですが、メニューは100種ほど掲載されているんじゃないかな。
「食べるスープ本」を探している人にいいんじゃないかなーと思う。

駄目だ、本を見返していたらスープが食べたくなってきた。
挽き肉のたっぷり入ったがっつり系スープ。
作ってくれる人、一緒に食べる人がいればなお良しですよ。

 

 

 

食べるほど健康にやせる!  スープレシピ (食べてすこやかシリーズ)

食べるほど健康にやせる! スープレシピ (食べてすこやかシリーズ)

 

 

 

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